どうしてこうなった!その2
結局、謎の宗教の集まりは朝10時に行った時点ではすでに始まっており、昼13時まで手を合わせたり拝んだり、お題目を唱えたり歌を歌ったりして延々続きました。
終わる頃にはショックで血の気が引いていました。
『ごめん、ちょっと貧血かも…』宗教のことには触れず、彼に訴えました。
彼のご両親や兄弟、親戚など一族が揃っていましたが、ご挨拶もそこそこにご無礼させていただきました。
帰りの車中、青ざめて口も開かない(開けません)わたしに、彼はむしろ高めのテンションでいいました。
『ねえねえ!びっくりした?』
しかも、なんか楽しそう。
まるで、参観日に来た母親に感想を聞く子供のような口ぶりです。
もちろん、びっくりしました。
しかしなぜかそのときのわたしは、この嫌な気持ちを誰にも知られてはいけない、と思ったのです。
『びっくり、してないよ。急に具合悪くなってごめんね』
そうです、典型的なダメなパターンです。