面白い離婚

面白い離婚なんてないと思いますが、ただ楽しく読んでもらえたらいいなと思います。

東京に雪が降ると思い出すこと。

関東はすさまじい大雪だそうですね。

交通が麻痺したり、滑って転んで怪我をされる方があったり、普段通りにはいかないのが大雪の日ですね。


私の住んでいる地域はもっとずっと西の方なので、今回の大雪はテレビで観ているだけです。大きな被害が出ませんようにお祈り申し上げます。


東京に雪が降ると思い出すことがあります。

まだ、彼と暮らしていた時のことです。

その年のお正月、彼は無職でした。

いつか(予定はない)お店を出すために、内装やメニューを考えるため、ネットサーフィンが忙しい日々です。合間にカレーを作ったり、洗濯物をたたんでくれたりはします。


そんな一月。

彼は突然『東京に行く』といいだします。

ネットサーフィン中に見つけたいい感じのお店が、研修に来る人を募集している。そのお店の店長さんが、研修者の開店までアドバイス、フォローをしてくれるのだと。




ツッコミどころ満載です。




今にも申し込みの電話をかけそうな勢いの彼を必死で押しとどめ、わたしはない頭をフル回転です。

これはどうしたらいいのか。

そもそもその研修&コンサル契約は、50万近くします。

彼は無職です。

お店を出す計画はありません。

東京への往復旅費は夜行バスを使って約2万円、宿泊はカプセルホテルを使って1日約5千円。滞在中の食費もいります。研修は1週間。

お金のことを考えただけでクラクラします。

もうわたしではどうしようもない。

勢いづいている彼を止められない。

人の力を借りることにしました。


彼には実際にお店を経営している兄がいます。

お義兄さんなら、止めてくれるかもしれない。そんな期待を抱いて、『お義兄さんに相談に行こう!』とわたしは言いました。

彼は研修に行く気満々なので、わたしの思惑とは裏腹に、お義兄さんに決意表明に行く感じでした。


そして、忙しいお義兄さんにアポイントを取って相談に行くと…


『やっとやる気になったのか〜(喜)』


優しいお義兄さんは、彼がやる気をなくして無職になっていると思っていたようです。

わたしの目論見は見事に外れました。

そして、状況を察知したわたしはなぜかこう言いました。


『まず二人で東京のお店を見に行きたいと思います』

結局わたしの外面の良さに自分自身が喰われるという、今思い出してもどうかしている発言です。


そしてわたしは12時間の夜行バスに乗って東京に行く羽目になったのです。その話はまた後日。


東京でそのお店に伺い、店長のお話を聞いて、わたしは彼の研修を了承しました。

もちろん、きちんとしたお店で、コンサル業も本気でされている方でした。



そして寒い寒い2月。

彼はひとりで東京での研修に向かいました。

1週間の修行です。

わたしは胃腸を壊し、その前後全く食事が取れず、汚い話ですが真っ白な便が毎日出ていました(汗


その時、東京に大寒波が訪れ、軽装で東京に向かった彼は地元でも遭遇したことのないような雪に見舞われたのでした。


長くなりましたが、『東京で大雪』のニュースを聞くだけで、このことを思い出すのです。

ちなみに、研修費用の三分の一は出店時にコンサルに来てくださる際の費用とのことでした。

出店しなかったんだから、返してもらえるんじゃないかと思うのですが、さすがに言い出せないのです。