面白い離婚

面白い離婚なんてないと思いますが、ただ楽しく読んでもらえたらいいなと思います。

恐怖のカレー

愉快なタイトルですが、真面目な話です。

カレーを、二ヶ月間食べ続けたことがありますか?
インドでは、カレーが日本における醤油のような存在で、いろいろ組み合わせつつ基本カレー、らしいのですが、そんなお話ではありません。

彼が、無職だったある日。
私が仕事から帰ると、彼が大鍋でカレーを作っている最中でした。
彼はコックなので、料理はもちろん上手です。
が、『家で』『自分が』作るものは、意外と適当です。
適当というか…うーん、なんて表現したらいいのかな。
かまわない? 
それは置いといて、彼が作っていたカレーは市販の固形ルーを使ったもので凝ったものではありません。
が、私が少しずつ使おうと冷凍していた肉類がすべてぶちこまれていました。
牛肉、豚バラ肉、鳥もも肉…
あら豪華!
…ですが、その三種があれば三日は毎日違うメインおかずが食べれるのに…。

『えっ 冷凍してたやつ、全部使ったの?』
もちろん私も配慮がなかったと思います。
作ってくれてありがとうの前に、この台詞をいってしまったのですから。
彼はみるみる機嫌が悪くなります。
最悪の雰囲気のなか、豪華なカレーを食べました。
が、直径30センチ深さ30センチの大鍋になみなみと作られたカレー…。
最低でも一週間はカレーを食べ続けるのか…と正直うんざりしたのでした。

ところが!
『最低でも一週間』なんて甘かったのです!!
カレー7日目。
鍋のそこをさらいながら、『明日には食べきるな…よしよし』と心のなかで思いました。
その翌日。
私が仕事から帰ると、ふんわりとカレーの香りが…

まさか!!!
鍋のふたを開けると、なみなみとカレーが!!!!

週の頭に、失敗した私は今回は失敗しません。

『わーありがとう、カレー足したんだね』

心でとほほと泣きながら、ゴージャスなカレーを食べました。
今回は、魚肉ソーセージが追加されておりました…。

カレー14日目。
長い戦いが終わった…わけはなく、先週に戻るですよ!!ループですよ!デジャヴかと思ったわ!!

結局、カレーが一ヶ月続いたところでさすがに私は言いました。

『もう カレーは ちょっと…』
『はぁ?! 俺無職なんだよ?収入ないんだよ?(なぜか偉そう)贅沢言ってんじゃねーよ!』


ええ、あなたは無職です。
収入はありませんし、再就職のあてもありません。
が、私は働いており、カレーを一ヶ月文句も言わず食べ続けましたよ?

…などと言えるはずもなく、ああ、また地雷を踏んでしまったようだ…とシャワーを全開にしてすすり泣く私なのでした。

結局カレーは二ヶ月間続きましたが、さすがに彼も飽きたのかそこで記録は(笑)ストップです。

ちなみに、私もなにもしなかったわけではなく、サラダを作ったり、煮物を作ったり、副菜は作っていました。
カレーをカレーうどんやドリア、焼きカレーにするなどの工夫もしました。


でも、意外にも私、カレーは嫌いになりませんでしたよ。さすがにこのときはうんざりしましたが、今でもカレーは嫌いではありません。
彼は嫌いになりましたけどね(笑)