面白い離婚

変なタイトルですが、わたしの悲惨で笑えるかつての結婚生活を、ネタに変えて紹介しています。正確には面白い離婚というより、今思えばなんだこりゃな結婚生活についてのブログです。

外食時の悲しみ

外食、通常は『美味しいものを食べにいく』楽しいものです。

大好きな人とならなおさら。

美味しいねといいながら、誰かと一緒に食べるご飯はとても良いものです。


モラハラ傾向のある(傾向なのか、モラハラそのものなのかはとりあえず置いておきます。)彼との外食は、もちろん楽しい時もありましたがだいたいが胃の痛くなる時間でした。


まず、目的のお店がいっぱいで、お客さんが並んでいる場合。

いきなり却下です。

『ここに行こうね』と言って行ったのに、行列を見た時点で彼は踵を返します。

そこからごはんジプシーがはじまります。

要領の悪い私は、プランBを考えておかないので、そこから助手席で必死に近隣のお店を探します。

私が検索をしている間も彼は運転をやめないので、検索で見つかったお店がすでに通り過ぎたところにあったり、運良くたどり着いてもまたそこが行列だったり‥

そうするうちに時間はどんどん過ぎ、お腹が空いている彼はみるみる機嫌が悪くなっていきます。

焦った私が選んだお店は、お値段が予算以上に高かったり、美味しくなかったり‥。


運良く目的のお店に入れた場合でも、浮かれた私がメニューに悩んでいると彼のイライラが増してきて‥。

店員さんが注文を取りに来ると、私の言葉を待たずに自分の注文を告げ、『それを2つ。』


たまたま目的のお店に入れて、私も迷わず注文ができて、お料理が来て‥

と一見順調な時でも、私がうっかり発した『それおいしそうだね、一口ちょうだい!』

彼はみるみる不機嫌になり、お皿をこちらに押しやると『やる。』

ありがとう〜と一口食べて返そうとすると『いらない、全部食え』


『ひとくちちょうだい』は、嫌いな人も多いと思います。

実際私も、大勢のグループで行った時にお皿がぐるぐる回り始めるのは嫌いです。

でも、大好きな人とふたりでご飯を食べている時に、『美味しそう!それひとくちちょうだい』って分け合うのは楽しいものではないのでしょうか。

大好きな人と美味しいものを食べていて、『これ美味しいよ!ひとくち食べてみて』って分け合いたくなるのは私だけでしょうか。


彼は私とは分け合いたくなかった、それだけでしょうね。


そういったことが積み重なるうちに、彼との外食は私にとってただただ辛いものになっていきました。

出かける時点で、『美味しくなくて彼の機嫌が悪くなったらどうしよう』『お店がいっぱいだったらどうしよう』


彼と別れて一年ちょっと、いまだにときどきこの光景を夢に見たり、ふと思い出して悲しい気持ちが蘇ったりすることがあります。

『結局その時自分はどうしたかったのか?』をいまだに考える日々です。